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脊椎内視鏡

獣医師の池田です。

昨日、都内で脊椎内視鏡手術の研修を受けて来ました。

これまで動物では脊椎内視鏡手術が普及していませんでしたが、
カールストルツ社が動物用に開発を行い、
今後は国内でもこの手術ができるようになります。

本当に最新の機器のため、まずはどのようなものか体験してきました。

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ダックスフンドで広く認知されるようになった椎間板ヘルニアですが、
いったん脊柱管に飛び出した椎間板物質は手術以外では取り除くことができません。

現在広く行われる手術方法は片側椎弓切除というもので、
視野も良く容易に行いやすいことから優れた術式ですが、
背中の筋肉をある程度広く傷つけてしまう点が課題となります。

これを改良した方法が小範囲椎弓切除術というもので、
当院でも3年ほど前からはこちらを主な術式としているのですが、
筋肉の損傷がより少ない点で術後の負担が少なく済みます。
一方、術野が狭いため視野展開には慣れが必要でした。

脊椎内視鏡手術はこれをさらに改良したもので、
より傷が小さく筋肉の損傷が最小限になる上、
深部の視野展開に優れた術式となります。

専用の器具モニターでの操作には習熟が必要ですが、
普段内視鏡での手術を行っていることもあり、
それほど違和感はありませんでした。


今回、模型での体験のため実際とはやや異なる点はありますが、
大いにメリットのある手術方法だと感じました。

機器類のコストがそれなりに高額なためすぐにとはいきませんが、
手術を受ける動物の負担が少なくなるよう、
当院での導入も前向きに検討していきたいと思います。

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