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症例紹介

腫瘍科

脾臓型肥満細胞腫

こんにちは獣医師の布川智範です。
今回は猫の内臓に発生する肥満細胞腫という腫瘍の症例を紹介いたします。
肥満細胞腫は犬では皮膚に発生が多いですが、猫では皮膚だけではなく脾臓や消化器といった内臓に発生することもあります。

症例
  • 10歳
  • 主訴:数ヶ月前より間欠的な嘔吐があり、最近お腹が張ってきた
検査結果・診断

エコー検査、細胞診を実施
脾臓の腫大、細胞診の検査から肥満細胞腫と診断しました。

↑脾臓のエコー画像。脾臓が腫大しています。

↑細胞の検査では肥満細胞腫に一致した細胞内に顆粒が認められる。

 

治療・経過

血液検査・画像検査からは肥満細胞腫の転移は疑われず、手術により脾臓を摘出しました。

↑手術所見。腫大した脾臓を腹腔外に取り出し、血管の処理を行い摘出します。

麻酔・術後の状態は安定しており、手術翌日の退院となりました。
病理組織学検査でも脾臓の肥満細胞腫という結果でありました。

手術後は今まで見られていた嘔吐の症状はなくなり、自宅にて元気に過ごしております。

 

肥満細胞腫では腫瘍細胞の中にあるヒスタミンを代表とする化学物質によって、嘔吐や下痢、消化管潰瘍など様々な症状を引き起こします。
猫の脾臓の肥満細胞腫は手術によって寿命の延長や症状の改善が期待できる腫瘍です。
腫瘍が骨髄や他の部位に転移していても、手術や化学療法が奏功することもあります。